7・8年後、大学を選ばなければ100%進学できる時代がやってくるが、各大学が少子化対策の一環として、新たな入試制度を試みた結果、逆に倍率を上昇させているケースが確認されている。
本来、入試は、年に一回が常識とされてきたが、少子化に伴い規制が緩和され、AO、公募推薦、自己推薦、特別推薦、指定校推薦、一般前期、一般後期、センター入試、地方入試、編入・社会人入試等が導入された他、浪人生の推薦や複数の学科の受験が可能となった。
この結果、少子化にも関わらず、倍率が上昇している。
一見、現役生にとって、受験のチャンスが増えたように感じるが、実際には、実技や学科の勉強不足の生徒は、合格が出来ない仕組みになっている。
例えば、年一回の入試を想定すると、定員100名、受験者数100名の場合、倍率は1.0倍となる。仮に年5回で各定員を20名(合計100名)とすると、一回目の受験から100名の受験生がいたとして、倍率は5倍となり、回を追うごとに4・3・2・1倍となる。(※注意※ 回を追うごとに実技レベルは、上昇傾向にあります。)
上記は、極端な例だが、年一回の受験生の総計は、100名に対し、年五回の受験生の総計は、300名となる。
つまり、現役の受験生は、年五回の場合、1度目で合格するために今まで以上に、早くから受験準備をしなければならない。
2002/12/17